大阪市における実例
現在準備中,しばらくお待ち下さい。 虚構の反「“放置”自転車」キャンペーン2003年秋,京都市・大阪市・神戸市3市当局が鉄道事業者を巻き込んで作成した反“放置”自転車キャンペーンポスターでは,駐輪されている自転車がある風景とない風景が対照して配置されており,前者に否定的感覚を,後者に「人に優しい」・「スッキリ!ラクラク!」などといった肯定的感覚を植え付けることを意図している。しかしながら前者において駐輪されている自転車が何ら通行の支障になるものでないことは,画像をよく見れば解ることだし,その撮影された場所を見れば,これが作為的なものであることがいっそう明らかになる。こうした虚構は地方自治体−行政当局による反“放置”自転車キャンペーンの常套手段だ。さらに,対等の市民である利用者がその目的にしたがって利用する自転車を排除した情況を肯定する感覚は,市民が内包する多様性を否定するのみならず,市民各自がもつ意識と市民社会を,偏狭で排他的なものへと作り替えるという点で,危険かつ犯罪的である。またそれ以前にかかるもの自体が,個人の内面の良心に介入する,公権力による思想・信条の自由の侵害である。 主体的市民と市民社会のちから大阪市当局のキャンペーンや「警告」を逆手に取った広告 (2004.3.10) 路上にうち捨てられた“放置”自転車に,廃棄物「警告」を模した不動産業者の広告。行政当局が都市景観から排除しようとする対象が,人民大衆に訴える広告として機能するということは,人民大衆の意識の健全さと,行政当局の意図を挫く対抗言論としての意味を持つものといえる。 参考「うえまち貸自転車」(上町ネット[西代官山クラブ])
「寺田町駅」(『読売新聞』大阪版 ひと駅ひと物語 大阪環状線めぐり ) |